日々の戯言


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2月1日(金) ARIB STD-B25 仕様確認テストプログラム ver. 0.1.3

110CS 放送等で、未契約状態のプログラムに対して、B-CAS カードから鍵が取得できていないにも関わらず、間違った鍵での暗号解除を試み、壊れたストリームを出力していた問題に対応。ダウンロードは [URI] から。

B-CAS カードからの戻り値をチェックし、0x0800, 0x0400, 0x0200 (購入済み・視聴可) 以外の場合は MULTI2 モジュールのインスタンスを作成しないように変更し、MULTI2 モジュールのインスタンスが存在しないのに暗号化されているパケットではスクランブルフラグに手をつけず、入力を素通しする形に変更。

購入済み・視聴可以外の応答があった場合は、処理終了時に復号しなかったプログラムの、チャネル番号・処理できなかった ECM の数、B-CAS カードからのリターンコード、全 TS パケット数、暗号化されたままの TS パケット数を表示するようにした。

さらに、一切暗号化されていないストリームが入力された場合、例外を発生させるバグも報告して頂いたので修正した。

バグ報告および、サンプルストリームの提供をしてくれた方に感謝。


2月2日(土) ARIB TR-B15 4.2 版 (全 4 冊) 受領 / ARIB STD-B25 仕様確認テストプログラム ver. 0.1.4

予想していたよりも ARIB の事務処理が迅速だったようで、昨日のうちにクロネコヤマトで ARIB TR-B15 4.2 版 を受け取ることができた。料金の振込み手続きは済ませたけど、FAX で振込み通知までしなきゃならないのがちと面倒なんだよなぁ。

とりあえずざっと目を通してどこにどんなことが書いてあるかは把握できたと思うので、後は必要になる都度参照することにしよう。

◇◆◇

昨日公開した ARIB STD-B25 仕様確認テストプログラム ver. 0.1.3 ですが、修正時にエンバグしていたようです。番組の境界をまたいでいる (PMT が更新される) 場合、更新以降、復号処理が行われなくなってしまいます。現在修正作業中ですので ver. 0.1.3 の使用は避けて ver. 0.1.4 の公開をお待ちください。

◇◆◇

修正版です。ダウンロードは [URI] から。変更内容は以下のとおりです。

公開まえにもっとテストをしておくべきでした。ver. 0.1.3 を使って問題が発生していた方々に申し訳なく思います。


2月12日(火) ARIB STD-B25 仕様確認テストプログラム ver. 0.1.5

再度バグ修正。ダウンロードは [URI] から。今回の修正内容は以下のとおり。

今回の修正も対処療法であまり綺麗な解決ではないので、もっとマシな手法があるのではないかと考えているのだけれども、結局妥協してしまった。

野良 PID が送出されてるのって局側設備のバグなんじゃないのと八つ当たりしたい気分でもあるのだけど、放送されてて実際の受信機で問題がおきてない以上説得力を持たないからなぁ。

あースクランブル / ノンスクランブル切り替え時と同様の配慮 (切り替え前後ではスクランブルフラグを落として、暗号化なし状態でパケットを送出する) しててくれりゃ受信機側で楽ができるのにー。


2月14日(木) PMT の更新タイミング

12 日の記述の補足。2ch の Friio 解析スレで 561 さんに、PMT の更新タイミングは実際のストリーム切り替わりタイミングの 0.5 〜 2.0 秒前 (推奨値は 1.0 秒前) だと ARIB STD-B32 に書いてあると教えてもらった。

というわけで「局側設備のバグなんじゃないの」というのは完全に八つ当たりで、仕様をきちんと読んでない私が悪かったということになる。実際のストリーム切り替えよりも前に PMT を更新する必要性はさっぱり理解できないが、規格で決まっている以上は送出側でも守らなきゃならん。

でもさー多重化時の運用規定が STD (標準規格) の、しかも映像フォーマットの符号化方法のところに書いてあるなんて予想できる? 一応 STD-B32 の多重化方式 (第 3 部) はチェックしてたんだよ? さらにいいわけしても見苦しいだけだからやめるけど。


2月16日(土) 宣伝

今日から書店にならんでいるはずなので。ゲームラボ 3 月号 (2/16 発売) に、小倉秀夫弁護士と私の対談が掲載されています。無反応機 (Friio 等) に関する現行法での規制の可能性について、外から見た範囲での検討等がメインテーマになっています。

貴重な場を設けていただいたゲームラボ編集部に感謝しています。現行法 (著作権法・不正競争防止法・特許法・B-CAS カード契約) での規制の可能性について、対談時点では気づいていなかったことや、紙面の都合で収録しきれなかった部分がありますが、それら関しては来月以降にこのページで書く予定でいます。

また、他の記事では、チューナ内部からの平文 TS 取り込みとかも取り上げられている (こちらの記事には私は関与してませんが) ので、興味のある方は手にとってみてください。


2月18日(月) 視聴リスト (2008年 1月〜2月)

今年に入ってからの状況はこんな感じ。相不変な日常。週 30 本だと負荷は高くないから、ひょっとしたら脱落候補も生き残るかもしれないなぁ。


2月19日(火) デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会 (第32回)

恒例のレポートです。今回のテーマは以下のとおりでした。

まず、ダビング10の進捗に関して、報告のポイント (報告者は関委員) を抜粋すると以下のようになります。

一応技術的には特に問題なく進んでいるという形の報告でした。続いてアメリカのブロードキャストフラグに関しての詳細報告 (報告者は中村オブザーバ) が行われました。ポイントは以下のとおりです。

アメリカも諦めたことなんじゃないの?という批判が多かったのかなぁと思わせる報告でした。「投票で否決されたわけじゃない」とか、「オバマ候補が再提出するとの報道があった」とか。後は罰則の辺りを制度的エンフォースメントの参考にしようとしてるのかなぁという感じですね。

つーか現状アメリカではブロードキャストフラグおよびそれに付随する受信機側での EPN なしで放送が行われてるわけなんだけど「ぶっちゃけ懸念されてた HD 比率はどーなのよ、実際 HD 放送されてるんじゃないの? HD 比率とかの調査結果教えてよ」という辺りを消費者代表に質問して欲しかったりするところなのだけど……あー発言権がないのが悲しい。

それはさておき、Dpa での (出力・記録) 形式の認定手続きに関してです。TR-B14/B15 にはコンテンツ保護方式としてこんな形式を記録・出力に使えば B-CAS カード支給契約を結んであげますよというリストが提供されていて、リストに記載されていない形式は原則使えないことになってます。そのリストに新しい方式 (例えば Windows Media DRM とか) を追加するためにはどーゆー手続きをすればいいかという報告 (報告者は再び関委員) でした。ポイントは以下のとおりです。

これが Microsoft が口を極めて罵ってた「不透明な認証手順 (No formal certification process)」かぁと思いながら聞かせていただきました。つーかこんな席で公開するより、ARIB の STD なり TR なりに申請手順とか書いた方がよっぽど有益なんじゃなかろーかと思ってしまうのは間違ってるのかなぁ。

報告内容は以上で、この後質疑応答に入り、トップバッターは長田委員からでした。

これ受けての中村オブザーバからの回答です。

続いて、関委員からの回答です。

次の発言者は椎名委員でした。

中村オブザーバの回答です。

引き続き、椎名委員の発言です。おもしろいのでここは全文紹介してみます。

 制度的エンフォースメントを検討する上で参考例としてブロードキャストフラグというのが紹介されている。文脈としていつも出てくる話が、規制が非常にゆるいアメリカにおいて、なにも問題が起きていないではないかと言われるわけですが、アメリカで問題が起きていないというのは、これはいまやきわめて能天気な楽観論にすぎないと思います。
 昨今報じられたことでありますけど、脚本家組合のストライキというのがありますよね。ネット上でコンテンツが二次利用される際に十分な対価が得られないということを不服としてストライキがおきたわけですけれども、このことは、コンテンツが野放図に取り扱われるがゆえにコンテンツ流通から十分な対価が得られていないという、まさにわれわれがわが国における取引市場の問題として学習してきたこととまったく同じ問題を根に持っているのではないかと考えています。
 最近では YouTube の次の形として stage.6 なるものが既に登場している。DivX という圧縮方式を利用してですね、ハイビジョン品質で、しかもサイズの制限なく投稿された動画をですね、無償で閲覧し、また無償でダウンロードできるサイトがあるんですね。
 ここで既にたくさんの映画や放送番組やビデオクリップなんかが 1080p というんですか、ハイビジョン画質でアップロードされて、盛んにダウンロードされている現実が出来上がっている。僕の友達なんかも盛んにダウンロードしています。僕はしてないですが。
 それをしかも、ひどいことにダウンロードしたコンテンツをリムーバブルメディア等に保存する手段まで提供されている。そういうソフトウェアまで配布されている。
 そういう状況の与える影響はもはや YouTube の非ではないと、これからなっていくのではないかと思います。いうなれば究極の無法状態ということになっていると考えてもいいと思います。こういう状況をしらないで、アメリカでは何も問題がおきてないですからという発言があるとすれば、それはあまりにも物を知らないのではないかと考えています。
 デジタル方式でコンテンツのクローンを作りだす手段を提供している以上、こうした状況にメーカーが何らかの責任があるというふうに考えられるし、やっぱり責任がないなどと考えているとすればそれは馬鹿げていると思いますね。
 機器メーカはこうした状況下でも着実に売り上げを上げていく一方で、コンテンツサイドはどんどん深手を負っているわけですよね。
 こうした点についてクリエータへの対価の還元意識を明確にしたのがまさに第4次中間答申の精神であって、メーカさんがここをきちんと表明されるのかとみな固唾を呑んで見守っているのではないかと思います。

論評は保留します。次の発言者は藤沢オブザーバでした。

次の発言者名は記憶しそこねました。(座席表からは田胡委員のような気もするけど、発言内容が立場と合わないので自信がありません)

関委員の回答です。

次の発言者は福田委員です。

村井主査の回答です。

次は堀委員からの意見です。

華頂委員からの質問です。

村井主査の回答です。

質疑応答は以上で終了しました。今日のところはこんな形でした。


2月27日(水) デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会 (第33回)

日が変わってしまいましたが恒例のレポートです。今回はコンテンツ取引市場ワーキンググループの順番というわけで、これまでの経緯の説明 (中村ワーキンググループ主査) と、放送番組制作プロダクション側からの現状説明 (寺島オブザーバ、柏井オブザーバ) 、歴史的事情と今後の努力の説明 (澤田オブザーバ) という形でした。

中村ワーキンググループ主査からの報告には、前回 (1/29) の会合から特に新しい項目は無かったので、寺島オブザーバの発表から紹介していきます。内容の要点は次のような形でした。

引き続き、柏井オブザーバーからの発表を紹介します。クリエーターズ・プラス [URI] でのコンテンツ DB 構築の試みについての発表でした。要点は以下のとおりです。

次の澤田オブザーバーからの発表は ATP (社団法人全日本テレビ番組製作社連盟) [URI] 設立の歴史的経緯と今後どういった努力が必要だと考えているかという内容でした。要点は以下のとおりです。

発表は以上で質疑応答に移りました。河村委員が最初の発言者です。

佐藤委員からの回答です。

河村委員の再質問です。

寺島オブザーバからの回答です。

澤田オブザーバからの補足回答です。

以上の回答を受けての、河村委員の感想です。

佐藤委員からの意見です。

この意見を受けての澤田オブザーバの意見です。

佐藤委員からの意見です。

このやり取りを受けて、大山主査代理が折角文化庁から来ているのだから専門家の意見を聞きましょうと川瀬オブザーバに話を振りました。見解は以下のとおりです。

佐藤委員からの反論です。

川瀬オブザーバからの回答です。

ここで大山主査代理から水入りとなって、次の話題に移ることになりました。発言者は高橋委員です。

澤田オブザーバの回答です。

高橋委員からのクリエイターズ・ラボへの再質問です。

柏井オブザーバの回答です。

次は長田委員からの意見です。

次は椎名委員からの意見です。

次は植井委員の意見です。

次は元橋オブザーバの意見です。

大山主査代理のまとめです。

最後に高橋委員の意見です。

今回の会合で出た意見は以上でした。次回の日付等はまだ未定のようです。

とりあえずプロダクションと放送事業者の間の契約で、局側の意識変化を期待するのはなんか間違ってるんじゃなかろーかと思ったり。澤田オブザーバの放送局に対する愛憎 (テレビと番組に対する愛と経営の都合を押し付けられる立場という憎) が複雑骨折してるなぁとかそれなりに思うところあり。


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