日々の戯言


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6月2日(月) デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会 (第38回)

今回も傍聴してきました。会合 (5/29) からだいぶ時間がたってしまいましたが恒例のレポートをおいておきます。今回は取引市場ワーキンググループからの、議論の取りまとめに向けての報告と意見交換が主な議題でした。

議事は、事務局 小笠原コンテンツ振興課長からの配布資料説明、中村ワーキンググループ主査および小笠原コンテンツ振興課長からの取引市場ワーキンググループでの議論の内容報告、それを受けての意見交換 (主に映像制作プロダクションからの中間答申に対するお願い) という形で進みました。

取引市場ワーキンググループからの、議論の取りまとめに向けての報告は、これまでの経緯と今後の中間答申へ記載すべき内容の骨子という形でした。発表者は中村ワーキンググループ主査と小笠原コンテンツ振興課長でした。中村ワーキンググループ主査からの報告の要旨は次のような内容でした。

この発表の後で、引き続き小笠原コンテンツ振興課長から、次の内容の報告が行われました。

以上を受けて、意見交換 (質疑応答) に移りました。最初の発言者は寺島オブザーバで、内容は以下の形でした。

次の発言者は澤田オブザーバで、内容は以下の形でした。

次の発言者は吉川オブザーバで、内容は以下の形でした。

次の発言者は椎名委員で、内容は以下の形でした。

次の発言者は元橋オブザーバで、内容は以下の形でした。

次の発言者は佐藤委員で、内容は以下の形でした。

以上で意見交換は終了し、村井主査から、以下の内容の意見が出ました。

これに対する中村ワーキンググループ主査の意見は以下の内容でした。

その後、技術検討ワーキンググループおよびフォローアップワーキンググループでの検討状況について、各ワーキンググループ主査からの報告が行われました。

村井主査からの技術検討ワーキンググループでの検討状況報告は、以下の内容でした。

中村主査からのフォローアップワーキンググループでの検討状況報告は、以下の内容でした。

このあと、村井主査から、次の発言がありました。

最後に、小笠原コンテンツ振興課長から、6 月の日程は今後調整をするとの発言で閉会しました。

◇◆◇

既にあちこちで報道されているとおり、ダビング 10 に関しては暗礁に乗り上げている状況なのですが、私のような特殊な消費者がどんなスタンスでこの辺の陰険漫才を聞いてるかを書いておきます。

以上が私のスタンスなのですが、現実はどちらに進んでいるかというと、コピー制御はダビング10という形で残り、録画機器への補償金は導入され、コピー制御の回避には法規制が加わりそうという最低の方向に進んでいるわけですな。どうやらテレビ番組を見なくなる日が近づきつつあるようです。


6月16日(月) デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会 (第39回)

前日になってから開催告知かよと、何かの嫌がらせなのだろうかと疑念を抱きながら、今回も傍聴してきました。会合 (6/13) からやっぱり時間がたってしまいましたが、恒例のレポートを置いておきます。

今回は技術検討ワーキンググループからの検討状況報告がメインで、第37回に引き続き、放送事業者委員から技術的エンフォースメント (TE - テクニカルエンフォースメント) と制度的エンフォースメント (LE - リーガルエンフォースメント) の比較用資料が提供されて、それについての報告と意見交換、そして最後にフォローアップワーキンググループでの状況報告という形でした。

放送事業者からの発表は 37 回とさほど変わらず、技術的エンフォースメントがどのように作用することを意図して作られたものなのかという説明と、それと比較する形での制度的エンフォースメントの作用と効果・課題が表の形でまとめられた資料が提供され、その内容を説明するというもので、発表者は関委員と藤沢オブザーバでした。関委員の発言は以下の内容でした。

以上の発言の後で、この資料の取りまとめを主に担当したのが藤沢オブザーバとのことで、発表者は藤沢オブザーバに引き継がれ、資料の内容の詳細な説明が行われました。その要点は以下のリストの形でした。

以上が藤沢オブザーバからの発言内容で、再び発表者は関委員に戻りました。発言内容は以下の形でした。

以上で放送事業者委員からの制度的エンフォースメントに関する発表は終了したのですが、意見交換に入る前に、村井主査からのメーカ側委員の意見をとの指名で、土井委員の発言がありました。内容は次の形です。

この後で、質疑 (意見交換) に入りました。最初の発言者は長田委員で、内容は次の形でした。

……この発言内容に関してはいろいろと言いたいことがあるのですが、それは後回しにして、残りの発言を追うことを先にします。次の発言者は高橋委員で、内容は次の形でした。

次の発言者は椎名委員で、内容は次の形でした。

以上の発言の後で、村井主査の釈明が入りました。内容は次の形です。

次の発言者は植井委員で、内容は次の形でした。

次の発言者は佐藤委員で、内容は次の形でした。

次の発言者は大山主査代理で、内容は次の形でした。

次の発言者は中村委員で、内容は次の形でした。

次の発言者は浅野委員で、内容は次の形でした。

以上の発言を受けて、大山主査代理が再度発言しました。内容は次の形です。

以上で意見交換は終わって、中村フォローアップワーキンググループ主査からの、フォローアップワーキンググループでの検討状況報告が行われました。内容は次の形です。

以上の発言の後で、村井主査から、補足のような、まとめのような発言がありました。内容は次の形です。

以上の発言の後で、事務局の小笠原コンテンツ振興課長から、急な召集となったお詫びと、今後とも頻度・直前の召集が行われるかもしれないが許してほしいという発言があって、閉会となりました。

◇◆◇

えー、消費者側代表の発言のアレっぷりに非常に落ち込んでるところだったりします。利便性が低いのは、スクランブルが問題なのではなくて、コピー制御が問題なのだと、スクランブルがなくなってもコピー制御が残れば不便なままなのだと、無反応機規制の形での制度的エンフォースメントは、再度見直しが行われる (はずだよね?) ダビング10を固定化する恐れが大きいのだと……理解しててくれよお願いだから。

地上デジタルの視聴環境整備のための最大の問題は、(関東の場合) 新しく UHF アンテナを立てて、東京タワーに向けて、さらに既存のアンテナ線に多重化しなきゃいけない部分で、それは B-CAS カードがなくなってもかわらないし、コピー制御が仮になくなったとしてもかわらないんだってば。

むしろ B-CAS カードのコスト負担を背負っているのは、受信機メーカよりも、B-CAS カードシステム (見れなくなったとか、登録の手続きとか、再発行とかに対応するために維持しておかなければいけないコールセンターが最大のコスト要因のはず) を維持してる放送局であって、だからこそ、制度的エンフォースメントではスクランブルやめようとしてる (制度的エンフォースメントと技術的エンフォースメントの組み合わせ例が放送事業者提出資料に出てこない) んだってば。

どーして途中で、外野から傍聴はじめただけのおいらの方が、委員として最初から参加してるひとよりも詳しくなってるのよ……。高橋委員は多少マシなんだけど、妙に弱腰だからなぁ。つーか以下のような意見が出ないことがホント不思議でならない。

そもそも「コンテンツへのリスペクト、権利者への正当な対価の還元、公共の電波を使った高付加価値な番組を視聴者に提供しつづけるためにコピー制御が必要である」という出発点に疑問を感じている。

それでは、コピー制御が導入されていない諸外国、アメリカ、欧州、イギリス、それらの国々では、高付加価値な番組が、公共の電波を使っては提供されていないと主張されるのだろうか?

私はそんなはずはないだろうと考えているし、常識的に考えればそんなことはありえないと思う。そんなことがあるとすれば、海外ドラマ等が日本の放送局で放送されているはずがない。それは、言語の壁を越えてまで、視聴者に届けたいと放送事業者が考えるほど高付加価値のコンテンツが海外では放送されているということなのだから。

海外では、コピー制御の導入がされていないにも関わらず、特に欧州・イギリスではコピー制御の導入が検討すらされていないにも関わらず、高付加価値なコンテンツが公共の電波で届けられているのは、なぜなのか。それは視聴者の利便性を犠牲にせずに解決するという方法があるからではないのか。

それが日本と海外との制度の違いなのならば、その制度を導入するべきだし、収益構造・産業構造の違いなのであれば、その構造に近づけるべく努力をするべきだし、権利範囲と交渉力の違いなのならば、それらを見直すべきだ。

また、コピー製品の違法流通に関しては、既に著作権法違反、複製権侵害と公衆送信可能化権侵害という非常に強力な、刑事罰をともなう制度的エンフォースメントが存在する。

しかし、これは親告罪なので、権利者の告発がなければ犯罪とならない。告発という権利者のアクションがあればエンフォースメントが可能なのに、権利者の怠慢によってエンフォースメントが機能していない。その状況で、コピー制御が、コンテンツ保護が、そのためのエンフォースメントが本当に必要なのだろうか。

まずは、著作権法違反というエンフォースメントを正常に機能させることが最初にやるべきことで、コピー制御の導入はその後で考えるべきことなのではないか。

実際、最近では著作権法違反というエンフォースメントの活用も始まっている。Winny や Share にコンテンツを放流していた人間が逮捕されているのもそうだし、読売テレビの開発した「とりし丸」による削除要請もその例になる。

例えば B-CAS カードでスクランブルをかけ、コールセンターで何十人、何百人もの人員を維持するのと、読売テレビの開発した「とりし丸」を導入して、キー局が 2・3 人の担当者を置くのと、どちらのコストパフォーマンスが良いのだろうか?

私は B-CAS カードシステムを維持する為にどれだけのコストがかかっているのか知らないので推測になるが、「とりし丸」の方が費用も少なくてすみ、効果もより大きいのではないだろうかと考える。

なぜこういう意見が委員会で出ないのだろう。技術と法が判る消費者代表が必要なのじゃないだろうか。ただただ説明を求めて、専門家のわかりづらい説明に煙に巻かれるだけで、提案も説得もできないのならば、それは消費者代表が審議会に居たというただのアリバイとしてしか機能しない。そんな状況で本当に制度的エンフォースメントへの国民的コンセンサスが得られると思っているのだろうか。

◇◆◇

蛇足。総務省庁舎はクールビズの為か、18:45〜という開始時間の為か、大変暑かったです。一応スーツとネクタイで通ってるので非常に苦痛でした。後は一時入庁者向けの非接触 IC カードが導入されてたのが新しい点でしたね。申請書書くのに多少時間がかかるので、中に入る人は少し早めに行った方がよさそうです。


6月24日(火) デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会 (第40回)

今回も傍聴してきました。やっぱり会合 (6/19) から時間が開いてしまっているのですが、恒例のレポートを置いて置きます。一応今日の会合 (第41回) も聞いてきたのですが、報告はもちっと先になります。許してください。

既にあちこちで報道の通り、この会合でダビング10に関しての合意が成立し、運用開始日時の目標日が設定されたわけなのですが、その辺は置いといて順に審議の内容を追っていくことにします。今回は第五次中間答申の骨子案の説明と、その内容についての意見交換という形で進みました。答申骨子案の説明担当は小笠原コンテンツ振興課長で、その内容は次のような形でした。

以上の説明があった後で、骨子案で空欄となっている部分 (ダビング10の開始時期と、エンフォースメントの検討方法) について、この部分を埋める議論をして行きたいという村井主査からの意見があり、各委員の意見を聞いていこうということで、村井主査からの指名で、各委員の意見表明が行われました。

最初に指名されたのは、フォローアップワーキンググループの主査を務めていた中村委員で、意見の内容は次の形でした。

次に、総務省の方から、文部科学省と経済産業省の合意の件について、説明をお願いしたいと指名があり、中田政策統括官がその説明を行いました。内容は次の形です。

次に指名されたのは河村委員で、発言内容は以下の形でした。

次に指名されたのは高橋委員で、発言内容は以下の形でした。

次に指名されたのは椎名委員で、発言内容は以下の形でした。

次に指名されたのは堀委員で、発言内容は以下の形でした。

次に指名されたのは元橋オブザーバで、発言内容は以下の形でした。

次に指名されたのは福田委員で、発言内容は以下の形でした。

次に指名されたのは田胡委員で、発言内容は以下の形でした。

次に指名されたのは、再度中村委員で、発言内容は以下の形でした。

ここまでの意見を受けて、村井主査から次の内容の発言がありました。

とここまで煮詰まった状態で、椎名委員が発言を求めました。内容は以下の形でした。

以上の発言を受けて、村井主査から以下の内容の発言がありました。

ここでどなたか発言はという問いかけがされて、田胡委員が以下の内容の確認をしました。

椎名委員からの回答は以下の内容でした。

以上のやり取りの後で、福田委員が以下の内容の発言をしました。

この意見に対しては、村井主査が次の内容の発言をしました。

次に浅野委員が以下の内容の発言をしました。

次に中村委員が以下の内容の発言をしました。

以上でおおむね意見は出尽くし、村井主査が Dpa 関委員、メーカ側田胡委員に問い合わせる形で開始期日の確定の手続きが進んでいきました。まず、村井主査の発言内容は次の形でした。

関委員からの回答は次の形でした。

村井主査の発言は次の内容でした。

関委員の回答は次の形でした。

以上の回答を受けて、村井主査から開始期日の目標設定に向けて委員の誕生日の問い合わせが始まりました。流れは次のような形です。

以上のやり取りの後で、村井主査から次の内容のまとめのような意見がだされました。

と、ここまで発言が進んだ段階で、椎名委員から「補償金ではないということではなくて、補償金に限らないのであればということ」と補足が入りました、以下は引き続き村井主査の意見です。

以上でダビング 10 に関しては一区切りということで、上の発言の間、記者の方々が電話をかけるためか、バタバタと飛び出していき、もちっと落ち着けないのかなーという感想を持ったりもしました。

そういう訳で次の空欄、エンフォースメントの今後の検討方法を埋めるための意見交換ということで、同様に村井主査の指名で各委員が意見を表明していきました。

最初に指名されたのは関委員で、発言内容は次の形でした。

次に指名されたのは藤沢オブザーバで、発言内容は次の形でした。

次に指名されたのは田胡委員で、発言内容は次の形でした。

次に指名されたのは高橋委員で、発言内容は次の形でした。

次に指名されたのは椎名委員で、発言内容は次の形でした。

次の発言者は浅野委員で、発言内容は次の形でした。

次の発言者は植井委員で、発言内容は次の形でした。

次の発言者は福田委員で、発言内容は次の形でした。

次の発言者は高橋委員で、発言内容は次の形でした。

以上で意見交換は終了し、村井主査から次の内容のまとめのような発言がありました。

審議の内容は以上でした。

◇◆◇

椎名委員の発言について、これ以上ゴネても、HDD で補償金課金して、さらに DVD / BluRay でもう一度補償金課金と、二重課金じゃないのという批判も強まったでしょうし、利害の対立する相手ながらいい引き際の見極め方だなと素直に称賛してます。

それに比較して高橋委員の最初の発言が……いるんですよね、会議の最中に「そんな話聞いてない」といって怒り出す人。私から評価されなかったとしても痛くも痒くもないんでしょうけど、ちょっぴり評価が落ちました。

何か議論にとってプラスになるような意見があればともかく、最初の発言の部分、個人的な感情の主張に終始してたのがなぁ。形式とかタイミングはどうでもいいから中身に対して意見を出してほしかった。

◇◆◇

今日の会合 (第41回) はこれからまとめ始めるので、ちっと時間がかかります。なんだか1週間以内にもう一回ありそうなので、積まれる前に片づけていくことを目標にと。


6月29日(日) デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会 (第41回)

予告どおり 6/24 分の傍聴レポートを置きます。今回の審議内容は、前回 (6/19) の結果等を踏まえた最新版の答申骨子案の、変更点をメインにした説明と、それに対する意見発表という形でした。

その前段階として関委員から、ダビング 10 の開始時期確定にあたっての、前回会合 (6/19) 以降の経緯説明が行われました。発言内容は以下の形でした。

この後で、小笠原コンテンツ振興課長から、答申骨子案の、前回時点では空欄だった部分についての説明が行われました。内容は次の形でした。

以上の説明の後で、村井主査から再度、骨子案の経緯および内容についての説明を行い、委員からの承認をとるという手続きが行われました。説明内容は以下の形です。

ここまで進んだ時点で、各委員に対して、何か意見はと質問が行われ、特に意見が出なかったため、ダビング 10 に関しての記載内容はこれで確定となりました。引き続きコピー制御とエンフォースメントに関しての説明があり、内容は以下の形でした。

というわけで、発言者として関委員が指名され、次の内容の意見が出されました。

次に指名されたのは藤沢オブザーバで、発言内容は以下の形でした。

次に指名されたのは榊原オブザーバ (松下電器) で、発言内容は以下の形でした。

次に指名されたのは河村委員で、発言内容は以下の形でした。

次に指名されたのは長田委員で、発言内容は以下の形でした。

次に指名されたのは高橋委員で、発言内容は以下の形でした。

次に指名されたのは椎名委員で、発言内容は以下の形でした。

次に発言を求めたのは植井委員で、発言内容は以下の形でした。

以上の発言の後で、村井主査がまとめと、骨子案の確認を行いました。発言内容は以下の形でした。

という訳で、答申骨子案がこの会合で委員の合意を受けて決定されたことになるわけです。なお、小笠原コンテンツ振興課長から「完成度が低い段階で恐縮だけど、あと数日間協力いただければと思う」との発言がありました。

◆◇◆

えー、今後 1 年間を目途に、新たなエンフォースメントの在り方について議論して結論を出すということになっていますが……外野も含めて納得できる解決は難しいんじゃないかなーというのが正直な感想です。だってどー見ても同床異夢なんですもの。

消費者代表としては、何故か「スクランブルさえなくなればバラ色の未来」という誤解をしているらしく、制度エンフォースメントに向けて暴走している状態で、「何故アナログ放送と比較しての利便性低下を受け入れなければいけないのか」という疑問を放置してますし。

この疑問を解消しようとする場合、利便性低下の最大要因である、コピー制御を止めるか、あるいは、コピー制御を導入した、国民が納得できる理由を提示する必要があるのですが……今のところは「四次答申で消費者代表もいる場で合意されたコンセンサスだから」というよく判らない理由しか出てないのですよね。

権利者団体側はコピー制御ルールが残るのであれば制度だろうが技術だろうが、実効性があればどちらでもかまわないという立場だから、たとえ消費者側が不理解で崖に向かって突進していても止める義理はない立場と。

放送局としては、自分たちが求めて導入した方法でもあり、たとえメディアとしてのパワーを弱めて、パッケージの客だけを客として扱って、放送の客をないがしろにするような愚行であったとしても「止める」とは言いだせないと。

機器メーカ側の立場として何を考えているのかは……発言が少ないので正直よく判らないです。一応制度エンフォースメントに後ろ向きというのは読み取れるのですけど。

ひょっとしてそのせいで、消費者代表は「とにかく機器メーカが反対してる方法だから」と制度エンフォースメントに執心してるのかなーと邪推したりもします。

◆◇◆

金曜に開催された第42回も、一応傍聴してましたので後ほどレポートを置きます。基本的に答申案配って承認してという儀式だけだったので、そんなに書く内容はないのですけど。


6月30日(月) デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会 (第42回)

恒例のレポートです。昨日の段階でちょっとだけ触れたように、今回の会合は答申案配って承認してという儀式のみで、20 分ほどで終了しました。

一応審議の流れを書いておくと、次のリストのような順で進みました。

とりあえず、恒例の最初の挨拶部分は飛ばして、小笠原課長の説明から詳細に追っていくことにします。内容は次の形でした。

以上の説明の後で「答申案について、重ねて何か意見のある方は」と村井主査が問い合わせて、それに対して土井委員が「『技術・契約』に揃えてと依頼したけれど『技術』のママ、修正されていない箇所があるので、変更漏れだろうから修正してほしい」との指摘がありました。

これ以外では特に指摘はなく、「本答申案を承認したいと思うが、誤字や編集上の細かい修正は私に一任していだたくといことで進めてよいだろうか」との問い合わせが村井主査から行われ、一同が「結構」とのことで、答申案が承認されました。

この後で、村井主査からの今後のスケジュール説明や挨拶・お礼があり、その内容は次の形でした。

この次の小笠原コンテンツ振興課長からの挨拶と、今後の予定の説明は次のような内容でした。

この後、中間答申前の、最後の会合なので中田政策統括官から、以下の挨拶がありました。

以上でこの会合の審議は終了しました。

◇◆◇

えー、前日召集が 3 連続。しかも高頻度という、仕事のある人間には付き合うのが厳しいスケジュールでしたが、これで中間答申も出たことだし、また普通の開催頻度に戻るだろうと、ちょっぴり安心してるところだったりします。

来年の中間答申もこんなスケジュールだとしたら厭だなぁ……。


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